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内なる声を聴く

人類の進化の過程をさかのぼると、歩行が四つ足だったことがわかります。いつの時点からか、人類は二足歩行へ移行しました。

二足歩行と四つ足歩行では、安定性に大きな違いがあります。

転びにくかった四つ足から、転びやすい二足に移行したわけです。さらにバレエでは、一つ足で踊ることがよくあります。

一つ足と二つ足では、ここでも安定性に大きな違いがあります。

当然のことながら安定性という点では、四つ足>二つ足>一つ足の順になります。つまり、バレエは、もっとも不安定な立ち方をして踊っていることになります。

話を二つ足に戻すと、そもそも、なぜ二つ足で立っていられるのでしょう。

人間が二つ足で直立するとき、三つの感覚を利用しています。

・視覚
・平衡感覚
・深部感覚

です。そして、直立を保つにはこれらのうち少なくとも二つが必要とされています。その組合せを書き出してみます。

1) 視覚+平衡感覚
2) 視覚+深部感覚
3) 平衡感覚+深部感覚

昨日、レッスン中、鏡を見てばかりいると深部感覚が育たないと書きました。

鏡を見るとはまさに視覚情報に頼っている状況です。組合せとしては、上記1)または2)が該当します。

舞台の上のように鏡を見ることができない状況で、たんに直立するだけではなく、複雑な動きをするバレエでは3)の組合せが強化されている必要があります。

視覚とはからだの外の情報です。いっぽう、平衡感覚と深部感覚はどちらもからだの中の情報です。

このように考えると「内なる声を聴く」とは、視覚に頼らず、平衡感覚と深部感覚に頼ることだともいえます。

では、どの程度頼れるか調べてみましょう。

【実験】
・6番に立って、目をつぶりましょう。
・1分間立っていられますか。
・立っていられたとして、からだが揺れてきませんか。

もし、1分間立っていられなかったり、からだの揺れが大きくなっているようだと、上記3)から平衡感覚と深部感覚が頼りない状況にあることがわかります。

この実験のミソは、目をつぶることにあります。目をつぶることで視覚情報がなくなるので、直立に必要な平衡感覚と深部感覚のみで立たざるを得ない状況を作っているのです。

ちなみに、この実験をしたときのからだの揺れ方でその人の性格がある程度わかります。

★前後型★
理屈っぽい。何事も頭で解決しようとし、理路整然と説明したうえで行動するか、逆に頭で納得してしまうとまったく行動しなくなる傾向があります。
からだが前後に揺れた方はこの型に該当します。

★左右型★
感情的。感情の起伏が激しく、腹が減っては戦ができぬとやたら食べたがるか、逆に区切りがつくまで何も食べられなくなる傾向があります。
からだが左右に揺れた方はこの型に該当します。

★回旋型★
闘争的。敵対心を持ちやすく、ことあるごとにトイレに行きたがるか、逆に区切りがつくまでトイレを我慢する傾向があります。
からだが回旋するように揺れた方はこの型に該当します。

あなたはどんな揺れ方をしたでしょうか。性格は当てはまっていたでしょうか。

続く...

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