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2014年10月

【バレエ教師、マルチタスクの功罪】

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運動前のストレッチについて先日Facebookでシェアした投稿が、いつになく反響を呼んているようです。

この「レッスン前のストレッチはよくないよ」というメッセージはこれまでも何度となく、投稿してきていたのですが、今回は多くの方の興味を引いたようです。

バレエ界では常識中の常識として、長年にわたって浸透してきていたものだけに、そう簡単には切り替えられないというケースが有ることは十分に推測できます。

バレエ界の外に目をやると、例えばスポーツの世界ではこの「新常識」はもう何年も前から浸透しているように思います。

ここに原因の一つが垣間見られます。

例えば、オリンピック選手では「チーム○○(○○には選手名が入ります)」とか、よく聞きますよね。

あれは、複数のコーチやトレーナー等、その道のスペシャリストが協力して選手のパフォーマンスを最大限に引き出そうとしているわけですね。

まずはその競技の技術を教えるコーチ。
その他に、フィジカルトレーナーや管理栄養士、メンタルトレーナーなどがそれぞれの側面から専門的なアプローチをします。

各コーチは、当然その道のプロですから最新の専門知識に一般の人より早くアクセスし、現場で活用します。

ストレッチ後にパフォーマンスが下がるという研究報告は以前からなされているので、それを知っているトレーナーはトレーニングの前に十分なストレッチは「しないように」指導します。ましてや、ウォーミングアップとしてストレッチさせるなど言語道断です。

選手やその種目のコーチからすると当初非常識に思われることであっても、従ってみるとパフォーマンスが上がる、という経験ができれば「どうやら本当らしい」と違和感がなくなり、非常識が新常識として受け入れられるようになります。

では、バレエ界ではどうでしょう?

日常のバレエレッスンに、複数のトレーナーが関わったり、管理栄養士がついたりしているでしょうか?

たぶんその可能性は低いでしょう。ゼロとは言いませんが。
少なくとも一般的ではない。

もちろん、中には先生本人が技術指導し、体作りの指導をし、栄養やメンタルのアドバイスもする。良く言えばマルチタスクで頑張っているケースも有るかもしれません。

では、そういう先生が、その道のプロと同様に最新情報が吸収できているでしょうか?

つまり、各分野の英語の論文を読み、生徒や自分の体を使って検証し、今までの常識や当たり前と思われていた指導内容を取捨選択して改善を加え続ける。

なかなかハードルが高いですね。ゼロとは言いませんよ。
なので、結果として、一度浸透した常識はそう簡単にはひっくり返らない。

その結果何が起こるか?

生徒さんが上達のチャンスを(そうとは知らずに)失っているのです。

・本当はもっと上手になれてたかもしれない。
・本当はケガをしなくて済んでたかもしれない。
・本当はもっとバレエを満喫できてたかもしれない。などなど。

でも、比較しようがないので、言い切ることは出来ませんよ。
あくまでも可能性の話。

それってやだなと思ったらどうしたらいいのでしょう?

長くなるのでその答えは、日を改めて書きます。

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カマ足はいけない?

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バレエスタジオDancingFUNの長岐です。

「カマ足っ!」

と注意したり、されたりという場面にバレエのレッスンではよく出くわしますね。

カマ足は何が何でもダメなもの。
どんなに直そうとしてもちょっと気を許したスキにすぐに戻ってしまうもの。

そんなことを繰り返していると

「私ってバレエ向きじゃない(>_<)」

と、自信喪失してしまいそう...

でも、ものは考えよう。
すぐにカマ足になってしまう、気を許したスキにカマ足になってしまうとすると、逆のことも言えるはず。つまり、

足はそもそもカマ足になりたがっている。
足にとってカマ足は自然なもの。

と考えることも出来るはず。
解剖学的に足の構造を調べると、実は...

後者が正解。

フレックスからポイントへつま先を倒していく時、
足首のあたりで骨がまわりますね。

まわる、つまり回転するということは、軸の周りを骨が回っているわけです。
もしこの軸が、真横を向いていたら真っ直ぐポイント出来るわけですが、実は少し斜めを向いています。

なので、この軸にそって足を回転させるとつま先は内側に入ってきてしまうのです。

ということは、やはり、

「カマ足って自然<( ̄^ ̄)>」

が正解。

「良かった良かった(^^)v」

良くないって!
バレエでは、タブーですから。

ここで注目したいのは、
関節の回転軸は真横とか前後とか、
分かりやすい方向を向いているのではなくて、
ある意味中途半端な方向を向いています。

だから、ある方向に動かそうとしても、必ずと言っていいほど別な動きが混ざってきます。

つま先をまっすぐに伸ばそうとしているのに、内側を向いてきてしまうとかが、それ。

もちろん、これは足に限りません。
膝も背骨もです。
要するに全関節です。

「背骨も?」

と思った方、実験してみてください。

1) 椅子に座って上体を「腰」から左に倒します(坐骨は浮かさないように)。
2) 倒れるに従い、腰が少し捻れたくなっていませんか?

分からない方は、

3) 1をしながら上体を腰から「右」に少し捻ってみてください。

上体をまっすぐに起こして、今度は

4) 1をしながら上体を腰から「左」に少し捻ってみてください。

3と4で捻じりやすさに差がなかったですか?
恐らく、差が感じられたと思います。

これが背骨でも動きが混ざっていることの証です。

さらに探究心の強い方は、胸郭でも同様に3と4を比較してみてください。それを腰と比べると面白い結果に気がつくと思います。

これで確認できるように、背骨は何処の部位でも横に倒せば必ず捻じれが加わります。

逆に言うと、背骨に何か問題が生じると必ず捻れに現れます。
なので、背骨の捻れは健康のバロメーターと呼ばれることがあります。

踊りとの関係で言うと、
踊りにくさがあれば、背骨も捻じりにくくなっていると言うことです。

ということは、
背骨を捻じりやすくしておくことが踊りやすさを高め維持するための秘訣でもあるんです。

今後ストレッチなどをする際の参考にさなってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

●追伸1
ここに来ると体で円を描いたり捻ったりがリアルに体験できます。
http://ameblo.jp/21st-century-ballet/entry-11926636658.html

●追伸2
現役プロバレリーナのあの方に、さまざまな学びをバレエの実力アップに生かす秘訣を、動画で解説していただけることになりました。ストレッチのこと、筋トレのこと、呼吸のこと、姿勢のこと、などなど。1動画1テーマで見やすく短めに解説していただけます。目標動画30本。メンバー限定で閲覧可能です。ただし、Facebookアカウントをお持ちの方に限ります。ただいま参加者募集中。下記リンクからどうぞ。
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http://ameblo.jp/21st-century-ballet/entry-11915854970.html

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