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【バレエ教師、マルチタスクの功罪】

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運動前のストレッチについて先日Facebookでシェアした投稿が、いつになく反響を呼んているようです。

この「レッスン前のストレッチはよくないよ」というメッセージはこれまでも何度となく、投稿してきていたのですが、今回は多くの方の興味を引いたようです。

バレエ界では常識中の常識として、長年にわたって浸透してきていたものだけに、そう簡単には切り替えられないというケースが有ることは十分に推測できます。

バレエ界の外に目をやると、例えばスポーツの世界ではこの「新常識」はもう何年も前から浸透しているように思います。

ここに原因の一つが垣間見られます。

例えば、オリンピック選手では「チーム○○(○○には選手名が入ります)」とか、よく聞きますよね。

あれは、複数のコーチやトレーナー等、その道のスペシャリストが協力して選手のパフォーマンスを最大限に引き出そうとしているわけですね。

まずはその競技の技術を教えるコーチ。
その他に、フィジカルトレーナーや管理栄養士、メンタルトレーナーなどがそれぞれの側面から専門的なアプローチをします。

各コーチは、当然その道のプロですから最新の専門知識に一般の人より早くアクセスし、現場で活用します。

ストレッチ後にパフォーマンスが下がるという研究報告は以前からなされているので、それを知っているトレーナーはトレーニングの前に十分なストレッチは「しないように」指導します。ましてや、ウォーミングアップとしてストレッチさせるなど言語道断です。

選手やその種目のコーチからすると当初非常識に思われることであっても、従ってみるとパフォーマンスが上がる、という経験ができれば「どうやら本当らしい」と違和感がなくなり、非常識が新常識として受け入れられるようになります。

では、バレエ界ではどうでしょう?

日常のバレエレッスンに、複数のトレーナーが関わったり、管理栄養士がついたりしているでしょうか?

たぶんその可能性は低いでしょう。ゼロとは言いませんが。
少なくとも一般的ではない。

もちろん、中には先生本人が技術指導し、体作りの指導をし、栄養やメンタルのアドバイスもする。良く言えばマルチタスクで頑張っているケースも有るかもしれません。

では、そういう先生が、その道のプロと同様に最新情報が吸収できているでしょうか?

つまり、各分野の英語の論文を読み、生徒や自分の体を使って検証し、今までの常識や当たり前と思われていた指導内容を取捨選択して改善を加え続ける。

なかなかハードルが高いですね。ゼロとは言いませんよ。
なので、結果として、一度浸透した常識はそう簡単にはひっくり返らない。

その結果何が起こるか?

生徒さんが上達のチャンスを(そうとは知らずに)失っているのです。

・本当はもっと上手になれてたかもしれない。
・本当はケガをしなくて済んでたかもしれない。
・本当はもっとバレエを満喫できてたかもしれない。などなど。

でも、比較しようがないので、言い切ることは出来ませんよ。
あくまでも可能性の話。

それってやだなと思ったらどうしたらいいのでしょう?

長くなるのでその答えは、日を改めて書きます。

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